金魚すくいで2年前に連れて帰ってきた我が家の和金ちゃん。
ずっと元気だったのですが、ある日突然1匹が横向きに倒れて底のほうでじっと寝てしまい、餌くれダンスもしなくなり、すっかり元気がなくなってしまいました。

「もしかしてこのまま死んじゃうの…?」
と焦り、急いでアクアショップの店員さんに相談したところ、金魚の自然治癒力を高めてくれる「塩浴(えんよく)」をすると良い、とアドバイスを頂きました。
アドバイス通りに塩浴を試してみたところ、無事に数日で元気を取り戻し復活してくれたのでした!
今回は、金魚が横たわってしまう理由、実際に効果的だった塩浴のやり方などを詳しくまとめました。
同じように困っている飼い主さんの参考になれば幸いです!
・金魚(和金)を飼っている
・金魚が急に水底に横たわって元気なくなってしまった
・横向きになった金魚をすぐにでも治す方法を知りたい
・塩浴のやり方を知りたい
・金魚が横たわる原因を知りたい
金魚が横たわってしまう原因
金魚が底で横向きになってしまう場合、体に異変が起きている可能性が高いです。
考えられる原因は次の通りです。
転覆病(てんぷくびょう)
浮き袋の調節機能がうまく働かなくなり、バランスを崩して浮いてしまったり横倒しになったりする病気です。
●原因:体の上下バランスを保つ「浮き袋」の機能障害や、自律神経の乱れ、水温低下による筋肉の麻痺など、複数の要因が絡み合って起こります。
琉金などの丸物金魚に多い病気ですが、和金でも発生します。
●詳しい症状:自力で浮力を調整できなくなり、横向きに浮いてしまったり、逆に底に沈んだまま横たわったりします。
最初はひっくり返っても自力で戻ろうとしますが、進行すると横になったまま泳ぐ体力が奪われていきます。
●見分け方:体表に傷や斑点などの目立った外傷がなく、単に体全体のバランスを失っている場合は転覆病の可能性が高いです。
消化不良・便秘
エサの食べ過ぎや水温低下で胃腸の働きが弱まり、体内にガスが溜まって体が傾くことです。
●原因:低水温時の餌やり、消化に悪いフードの給餌、あるいは食べ過ぎによって胃腸(金魚には胃がないため腸)の働きが停滞することです。
●詳しい症状:腸内でエサが腐敗発酵し、ガスが発生します。
そのガスが体内に溜まることで浮力が偏り、体が横に傾いたり倒れたりします。
フン詰まりを起こしていると、体液の循環も悪くなり急激に元気がなくなります。
●見分け方:浮遊感のある横倒しになりやすく、お腹が異常に膨らんでいたり、細く白いフンや泡混じりのフンを出している(または全くフンが出ていない)のが特徴です。
水質悪化・アンモニア中毒(エラ病、皮膚疾患)
フンやエサの残りで水が汚れると、ストレスや中毒症状を起こしてまともに泳げなくなります。
●原因:水槽内の濾過バクテリアが定着していない、あるいは水替え不足により、フンや残餌から発生する毒性の強いアンモニアや亜硝酸が濃度障害を起こすためです。
●詳しい症状:高濃度の有害物質によって呼吸困難を起こし、脳や臓器にダメージを受けます。酸素を取り込めなくなると体力を消耗し、呼吸を確保するために水底で横たわって動かなくなります。
●見分け方:エラが激しく開閉している、または片方のエラが開かない、ヒレが赤く充血している、水面に油膜が張っているなどの変化が伴います。
水温ショック・環境の変化やストレス
水替え直後の水温差や、新しい環境に馴染めず体力を消耗していることもあります。
●原因:水替え時の急激な水温変化(5℃以上の差など)や、新しい環境へ移動した直後の順応不良による全身の代謝低下です。
●詳しい症状:体溫機能や自律神経が急激な変化についていけず、ショック状態(一種の麻痺状態)に陥ります。
ヒレを固く閉じたまま水底に横たわり、刺激を与えても反応が鈍くなります。
●見分け方:水替え直後や、お迎えして1〜2日以内に急に倒れるように横たわった場合は、このショック症状が疑われます。
塩浴が有効な金魚の症状一覧
塩浴は薬ではなく、金魚自身の自己治癒力を高める治療法です。
塩浴とは何らかの原因で落ちた金魚の体力を回復させ、金魚自身の浸透圧調整(体内の塩分濃度を保つ働き)の負担を減らすことで自己治癒力をサポートする最も有効な初期対応となります。
塩浴は、以下のような初期症状に効果を発揮します。
●体が横向きになったり、傾いてうまく泳げない(初期の転覆病・消化不良)
●じっと底の方で動かず、元気がなく食欲がない
●ヒレをたたんでじっとしている
●体表のツヤがなくなり、膜を張ったようになっている
●環境の変化(お迎え直後や水替え後)でストレスを受けている
塩浴に必要なもの
塩浴を始める前に、以下の準備物を揃えましょう。
●食塩(精製塩ではなく天然塩・粗塩): アジシオや添加物が入っているものはNG。
原材料が「海水」のみのものを使用します。
●塩浴用の別容器(バケツやプラケース): 本水槽とは別に準備します。5〜10Lほど入るサイズが扱いやすいです。
●カルキ抜きした水: 水温は元いた水槽としっかり合わせておきます。
●エアレーション(エアーポンプとエアストーン): 塩浴中は水中の酸素濃度が下がりやすいため必須です。
●キッチンスケール(または計量スプーン): 塩の量を正確に測るために使用します。
和金の塩浴方法
塩浴の基本濃度は、0.3%〜0.5%です。
濃度が濃すぎても薄すぎても効果が出ないので、正確に計算して行いましょう。
1. 塩の量を計算する
水1Lに対して0.3%~0.5%(3〜5g)の塩が必要です。(例: 10Lの水なら30g〜50gの塩)
2. 飼育水(またはカルキ抜きした水)を準備する
別容器に水を用意し、水温が本水槽と同じになるよう調整します。
3. 塩を溶かす
あらかじめ少量のぬるま湯などで塩をしっかり溶かしてから、容器全体に混ぜ合わせます。
4. 金魚を優しく移動させる
急激な水温変化を避けるため、水合わせをしてから金魚を塩浴容器へ移します。
ビニール袋や別容器に金魚と元の水を入れ、2〜30分新しい水槽に浮かべてじっくり水温を合わせましょう。
5. エアレーションを設置し、絶食させる
塩浴中は消化器官を休ませるため、エサは絶対に与えないでください。
6. 数日間様子を見る
数日〜1週間ほど様子を見ます。1ヶ月ほど塩浴しても大丈夫だそうです。
水が汚れたら、同じ0.3〜0.5%の塩水を作って半量ほど水替えを行います。
まとめ

我が家の和金の場合、
塩浴を始めた日から数日間は、透明に近い細くて長いフンをたっぷり出すようになりました!(消化不良だったのでしょうか)
2日目には自力で真っ直ぐ体勢をキープできるようになり、
3日目には再びまっすぐ泳ぐようになり、
1週間後にはすっかり元通り元気に泳ぎ回りエサくれダンスも再びするようになりました!
元気になったら、数日かけて塩水を抜いて普通の水を入れ、塩分濃度を薄めていきましょう。
金魚が横になってしまったら諦めず、まずは慌てずに「0.3%〜0.5%の塩浴」と「絶食」を試してみてくださいね!


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