アルツハイマー型認知症は、認知機能の低下を引き起こす進行性の病気です。
家でできる脳トレは、アルツハイマー型認知症の症状の進行を遅らせるのに役立つ可能性があるということが知られています。
ならば、暮らしの中に脳トレを積極的に取り入れていきたいですよね!
この記事では、在宅介護でも楽しくできるアルツハイマー型認知症の方に効果的な脳トレのご紹介と、脳トレをすることへのメリット・デメリットについてまとめています!
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アルツハイマー型認知症の人が脳トレをするメリット
アルツハイマー型認知症の人が脳トレをすると、こんなメリットがあることがわかっています。
①認知機能の維持・改善
②自己肯定感の向上
③日常生活の維持
メリット①認知機能の維持・改善
家で行う脳トレ活動は、記憶力・注意力・問題解決能力などの認知機能を刺激し、維持または改善する手助けとなります。
定期的に脳トレをすることによって脳の活性化が促進され、認知症の症状の進行を遅らせる可能性があります。
メリット②自己肯定感の向上
脳トレ活動は、アルツハイマー型認知症の人の達成感や自己肯定感を高めてくれることがあります。
自分の親を見ているとわかりますが、前までできていた事(例えば母の場合は家事や買い物など)ができなくなってしまい、自信をなくしいつも不安そうにしているなぁ…と思います。
脳トレで一つでも成功体験を得ることで、自分への自信を取り戻し、心の健康状態にもプラスの影響を与えてくれます!
メリット③日常生活の維持
脳トレ活動は、日常生活の機能を維持するのに役立ちます。
脳トレにより記憶や注意力を司る脳の海馬が刺激されることで、日常生活の中でのタスク遂行や自己管理能力の向上につながることがあります。
例えば自分の名前や住所を言えること、スケジュールを管理することなどです。
アルツハイマー型認知症の人に対する脳トレのデメリット・注意点
アルツハイマー型認知症の人へ脳トレを実施することで、次のようなデメリット・注意点が生じる場合があります。
①認知機能の限界
②感情的な負担
③定期的なモチベーションの維持
④サポートの必要性
デメリット①認知機能の限界
アルツハイマー型認知症の人は、認知機能の低下が進んでいるため、脳トレの種類によっては解けない場合があります。
脳トレの難易度や内容は、本人のレベルに合わせて適切に選ぶ必要があります。
デメリット②感情的な負担
一部の認知症の人は、脳トレすることに対してストレスや不安を感じてしまう場合があります。
人によっては、子供扱いされたような気がして『バカにするな!』と怒ってしまう場合もあるので注意が必要ですね。
活動の選択やアクティビティの方法を柔軟に調整する必要があります。
感情的な負担がある場合は、他の方法やアプローチを検討することも重要です。
デメリット③定期的なモチベーションの維持
認知症の人にとって、モチベーションを維持し続けることは難しい場合があります。
例えば、脳トレが単調に感じられてつまらなく感じたり、興味を失ったりすることがあります。
そのため、バラエティに富んだ活動を提供し、興味を引いてもらえるような要素を取り入れることは重要です!
デメリット④サポートの必要性
家庭での脳トレ活動は、介護者や家族のサポートを必要とする場合があります。
特に高度なケアや指導が必要な場合は、専門家やサポートグループの支援を受けることも検討しましょう。
家族で楽しめる!自宅で行える脳トレ
自宅で無料からできる脳トレをいくつかご紹介します。
たとえば、こちらの『介護アンテナ』というサイトでは、自宅介護に便利な情報がもりだくさんな他、楽しんで取り組める脳トレのプリント(初級~上級)が、会員なら全部無料でダウンロードし放題ですのでブックマーク必須ですよ!
\会員登録も無料!/
あなたの親が楽しんで参加できそうな脳トレを選びましょう!
コミュニケーションを大切にし、自信を持って取り組めそうな脳トレを提供してあげることがひとつのポイントです。
パズルやクロスワード
親に適した難易度のパズルやクロスワードパズルを用意しましょう。
これらの活動は記憶力や認知能力を刺激し、集中力や問題解決能力を向上させる助けになります。
メモリーゲーム
カードやタイルのペアを見つけるゲームはいかがでしょうか?
視覚的な刺激と記憶力のトレーニングを組み合わせることで、脳の活性化を促すことができます!
例えばこのように、漢字のへんとつくりをペアにさせるカードゲームなどは、親子で楽しめる脳トレのひとつです。
100円ショップでもこのようなペアカードゲームを売っていることがありますね!
音楽療法
音楽は脳に強い影響を与える力があります。
親が若い頃に好きだった歌手の曲をかけたり、一緒に歌ったり踊ったりすることで、親の感情や記憶を喚起させることができますよ。
また、楽器を演奏するということも脳を刺激する良い方法です。
難しい楽器はできなくても、カスタネット・タンバリンなどの打楽器やハーモニカなどの簡単な楽器ならば楽しめそうですよね!
手作りクラフト
親が興味を持つ手作りのクラフト活動を提案してみましょう。
簡単な手芸、絵画(ぬりえもいいですね)、工作などは、手の動きや創造力を促し、脳を刺激することができます。
身体運動とバランスのトレーニング
軽い運動やバランスのトレーニングは、親の身体機能や脳の健康をサポートします。
例えばこのような運動が脳や身体のリハビリになり、効果的ですよ。
・散歩
・ストレッチ
・ラジオ体操
・シニア向けのエクササイズビデオを一緒に行う
・バランスボードやヨガマットを使ったトレーニングを行う
我が家は母の室内リハビリ用に、このステッパーを買いました♪
アルツハイマー型認知症のトレーニングに!無料脳トレプリントの紹介とメリット・デメリット まとめ
アルツハイマー型認知症の人が、脳トレをするメリットやデメリット、そして家族で楽しめる無料の脳トレのご紹介をさせていただきました。
脳トレは認知機能の維持や自己肯定感の向上や日常生活の維持に役立つ一方、認知機能の限界や感情的な負担、定期的なモチベーションの維持、サポートの必要性などのデメリット・注意点などもあることがわかりました。
ご家族に最適なバランスを見つけながら、楽しく参加してもらえる脳トレ活動を提供することが大切です。
なにより一番大切なのは脳トレそのものよりも『目を見て、会話をしながら楽しむ』ということです!
会話のキャッチボールをしながら脳トレをすることで、より脳の活性化を促してくれて認知症の進行を少しでも遅くしてくれる効果が期待できます。
常に親切で理解あるアプローチを心がけ、ご家族それぞれのニーズと状態に合わせた適切なケアを行っていきましょうね!
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