認知症になったらもう家で暮らせない?
いいえ!
実際には初期・中期のアルツハイマー型認知症でしたら、まだ周囲の力を借りながらも自宅で過ごすことができます。
我が家の母は中期のアルツハイマー型認知症と診断されてからも(要介護1)、便利グッズを取り入れながら自宅で穏やかに過ごせています!
今日は、認知症の人も安心して住み慣れた自宅で暮らし続けられるため、今すぐ取り入れたい介護の便利グッズたちをご紹介します!
・親が認知症だ
・認知症の親が家で安心して暮らせるようにしてあげたい
・認知症でもできることは自分でできるようにさせてあげたい
・親は認知症だが寝たきりではない
・親は要支援1~要介護2だ
認知症でも自宅で安心して暮らせるために今すぐ取り入れたい便利な介護用グッズ
アルツハイマー型認知症の高齢者でも、自宅で安心して過ごすことができるようになる便利グッズはたくさんあります!
我が家が取り入れている便利な介護用グッズをご紹介します。
①センサーライト
我が家では、トイレやトイレに向かう足元にセンサーライトを取り付けました!
なぜならアルツハイマー型認知症の母はすぐ横にあるトイレのスイッチの場所もつけかたもわからないときがあり、暗いトイレ内で仕方なく用を足すこともあるからです。
センサーライトのおかげでドアを開けた瞬間自動的にパッと明るくなり、数分以内には自動的に消えるので母も困ることがなくなりました。

100均にもセンサーライトは売っていますがやや暗いので、できればもう少し良いものを買いましょう!
②トイレマークのステッカー
認知症の人は、いつ自宅内のトイレの場所がわからなくなってしまうかわかりません。
できるだけ家の中にわかりやすいステッカーなどを貼って、誘導してあげましょう。
我が家でも一応トイレのドアにトイレサインのステッカーを貼ってあります!
オシャレなデザインのステッカーは魅力的ですが、認知症の人の視点に立つとやはり「ここがトイレ!」と一目でわかるシンプルで大きなステッカーが一番です。
③キーファインダー
うちの母はアルツハイマー型認知症と診断される前後から、鍵や財布などをどこかにしまい忘れて探し回ることが多くなりました。
そのたびに家族は昼夜問わず一緒に探さなくてはならなくなり、時には泥棒扱いされることも・・・泣
そこで我が家ではこのキーファインダーというキーホルダーを導入し、鍵・財布・バッグなどあらゆる大切なものにつけました!
これでもしまたどこかへしまい込んでも、リモコンを押すだけでピピピピ!!と場所を知らせてくれます。
本人も家族も精神衛生上とてもよく、買って良かったものの一つです!
参照認知症で鍵・財布などをすぐなくす親にはワイヤレスキーファインダーで対策
④GPSキーホルダー

うちの母がアルツハイマー型認知症と診断される前後にちょうど引っ越しが重なってしまい、母は慣れない場所で迷子になってしまうことが増えました。
初めて行方不明になってしまった日は、警察の方にも協力いただきながら何時間も捜索し、やっと数キロ先で保護してもらうことができました。
その後、あわててこちらの『ソラノメ』というGPSキーホルダーを導入。
母はどんなときでも外へ出る時は必ず鍵を持つ習慣があるので、鍵にキーホルダーとして取り付けてみたらこれが大正解!
いまでも毎月1~2回は迷子になってしまうことがありますが、私や父のスマホに常に母の現在地がほぼリアルタイムで表示されるので、すぐに迎えに行くことができるようになりました♪
いまではなくてはならない、我が家の必需品となっています。
参照認知症で徘徊する高齢者にはGPSで対策!ソラノメの口コミ・メリット・デメリット
⑤ステッパー
認知症予防や進行を緩やかにするために、本当は運動が欠かせないのですが足腰も弱ってきて引きこもりがちになると歩くことさえ億劫になります。
そんな我が家の認知症の母が室内でもふくらはぎを鍛えられるよう、ステッパーを購入しました!
始めは3000円ほどの安いものを買ったのですがあまりに安っぽくすぐに壊れてしまったため、改めてこちらを買いなおしました!
手すりにつかまりながら、テレビを見ながら、座りながらでもふくらはぎを鍛えることができるため散歩したのと同じぐらいの運動が室内でできます!
運動不足の私も、時々使わせてもらっています笑
⑥IHコンロ
認知症になるとガスの火を消し忘れたり、鍋を焦がしてしまうようなことがあったりして、ヒヤリとすることがあります。
家を丸焦げにされてしまう前に、コンロは電気式のIHコンロに変えましょう!
これで万が一触れてしまっても熱くありませんし、うっかり消し忘れてしまっても自動的に消える機能付きで安心です。
⑦紐式のシーリングライト
今どきのお部屋のライトはリモコン式やボタン式が主流ですが、認知症の高齢者には難しく感じられ、使いこない人が多いです。
うちの母もリモコン式の電気はいつまでたっても覚えられず、夕方薄暗くなってきても電気を付けずに過ごしたりしていました。
それでは困る、とあわててライトを昔ながらのひも付きタイプに取り換えてみたら、自分で引っ張って電気のオンオフができるようになりました!
できればリビングや寝室などは、慣れ親しんだ昔ながらのひも付きのライトに変えてあげると「まだ自分でできる!」という自信がわくので良いでしょう。
⑧手すり
足腰がおぼつかなくなってきたら、手すりの設置は必須です!
母の住む家は都営住宅だったため、JKK東京に相談したら無料で玄関・トイレ・浴室の三カ所に手すりを付けてもらえました。
なお手すりは、介護認定を受けたうえで居宅介護支援事業所のケアマネージャーさんに相談すれば、居宅介護住宅改修費のサービスとして少ない自己負担額で設置することができます。
まずはお近くの役所・地域包括支援センター・居宅介護支援事業者などに相談してみましょう!
⑨スロープ
認知症に限らず、高齢者はちょっとした段差でもつまずきやすくなります。
母の家はバリアフリー感なしの古い造りなため、家中段差だらけ。
すぐにこのようなスロープを買ってつけました!
ゆくゆくは家の中で車いす生活することになったとしても、スロープがあれば安心ですね。
➉詐欺対策機能・見守り機能付きの電話機
認知症の高齢者が、オレオレ詐欺などにひっかかり詐欺被害にあってしまうという事件は後を絶ちません。
うちの母はまだ幸いそのようなことはありませんが、こちらの電話機への変更を検討しております!
登録していない怪しい電話番号からの電話は、鳴る前に警告音声が流れるようになっており、万が一取ってしまっても自動的に録音が始まるという優れものです。
なお、指定した時刻になると自動音声の電話がかかってきて、出ると季節の話題などが流れるようになっており、もし出なかったら登録連絡先に通知が届く『見守り機能』もついているので離れていても安心ですね!
合わせて読みたいアルツハイマー型認知症の人が電話をかけまくる理由と対処法は?トラブル例も
⑪転倒時のケガ防止用の壁シート
こちらの商品はペット用ですが、高齢者のお風呂などでの転倒時のケガ防止に大活躍します!
うちの母も先日、お風呂場で滑って転び、壁に身体を打ち付けて肘に大きな擦り傷を作ってしまいました。
高齢者が一番転倒しやすいのはお風呂場と言われており、転倒によって骨折・脳挫傷などを引き起こすとそのまま寝たきりに・・・という事態もあり得ます。
そうならないために、壁にはこのようなクッション性のあるシートで保護しておくことがおすすめです!
⑫尿臭を瞬時に消す!クエン酸スプレー
まだ自分でトイレに行けるからオムツは履いていないけれど、時々間に合わなくて尿もれしてしまう、などという人は意外と多いもの。
衣類やシーツは洗えますが、マットレスなどは簡単には洗えないので尿臭などが気になってしまいますよね・・・。
その場合は、クエン酸スプレーが大活躍!!
尿はアルカリ性、そこに酸性のクエン酸スプレーをかけることで中和されてアンモニア臭がたちまち消えるのです。
寝具やトイレ回りなど、どこにでも使えるので介護現場にはクエン酸スプレーが1本あると便利ですよ。
⑬少々の尿もれもキャッチ!吸水ショーツ
まだ自分でトイレに行ける高齢者は、オムツなど履きたがりませんが時々失敗してしまうこともあると思います。
そのような段階の高齢者には、今話題の『吸水ショーツ』がおすすめ!
吸水ショーツは生理の経血も吸収してしまうということで今女性に話題の人気商品ですが、経血だけでなく尿もれもキャッチしてくれます。
このようなショーツであれば、尿もれ対応グッズとバレずにスッキリ下着同様に履けるので嫌がらずに履いてくれますし、介護する側もお世話がラクになりますよ!
認知症でも住み慣れた自宅で安心して暮らせる便利な介護グッズ13選まとめ
認知症の高齢者でも、便利グッズを使いながら住み慣れた家で安心して暮らし続けることができるという例をご紹介しました。
我が家の80代の母はアルツハイマー型認知症・心臓病・糖尿病など複数の持病を抱えており、日々できることが減ってはきていますが便利グッズや公的サービスを使用しながら変わらず自宅で過ごすことができております。
認知症高齢者にとって大切なことは『危ないから何でも取り上げる』ではなく『少しでも自分でできるように環境を整えてあげる』ということです。
認知症の家族を持っていて、今後が不安と言う人も是非参考にしてみてください。
もちろん、不安や疑問点があればまずは地域包括支援センターや居宅介護支援事業所などにも相談してみましょうね!
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