「高齢の親がなかなか食べてくれない……」
「食事を用意しても、いらないと言われてしまう」
「どう声をかければ、少しでも食べてくれるのだろう?」
高齢の親の食事について、このような悩みを抱えていませんか?
高齢になると食欲が落ちたり、食べること自体がおっくうになったりすることがあります。
また、認知症がある場合は、食事を目の前にしても食べ物だと認識できなかったり、食事をする気持ちになれなかったりすることもあります。
我が家の85歳の母も、最近は食事を促してもなかなか食べてくれないことが多く、栄養がちゃんと取れているのか心配になることがあります。
そんな母に対して、私だけでなくヘルパーさんやデイサービスの職員さんも、あの手この手で食事を促してくれています!
今回は、我が家で実際に行っている声かけや食事の工夫をご紹介していきますね。
高齢の親の食欲が落ち、食事を食べてくれずに困っている方の参考になれば嬉しいです♪
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高齢者が食べてくれないのはなぜ?

高齢者が食事を食べてくれない理由は、人によってさまざまです。
例えば、次のような原因が考えられます。
●食欲が落ちている
●歯がなくなったり、噛む力が弱くなったりしている
●飲み込みにくさがある
●食べ物の味やにおいを感じにくくなっている
●疲れていて、食事をする気力がない
●認知症の影響で、食事への関心が薄れている
●薬の影響や体調不良がある
●食事の時間や環境が合っていない
「食べてほしい!」という気持ちが強くなると、ついつい何度も食べるように促してしまいがちです。
しかし、本人にも食べられない理由があるかもしれません。
まずは、食べない理由を考えながら、本人の負担になりにくい方法を探していくことが大切です。
高齢者が食べてくれないときの声かけ10選

ここからは、我が家で私やヘルパーさんが実際に使っている声かけを紹介します。
どれも特別な道具が必要なものではありませんので、本人の様子を見ながら使えそうな声かけを試してみてください!
1.「一口だけでも食べてみて♪」
食事をなかなか始めてくれないときは、「全部食べてね!」ではなく、「一口だけでも食べてみて!」と声をかけています。
たくさん食べるように言われると、それだけで負担に感じてしまうこともあります。
一方、「一口だけなら」と思えれば、食事を始めるきっかけになるかもしれません。
もちろん、一口食べたからといって必ず食欲が出てくるとは限りません。
それでも本人が無理なく食べられるなら、小さなきっかけを作る方法のひとつだと思っています。
2.「これもお薬だと思って食べてみて~」
食事をなかなか受け付けてくれないとき、我が家では「これもお薬だと思って、ちょっと食べてみて~」と声をかけることもあります。
食事というと、たくさん食べなければいけないと感じるのかもしれませんが「少しでも体のために」という気持ちで促してみる方法です。
ただし、これは我が家で試している声かけのひとつ。
人によってはプレッシャーに感じることもあるので、嫌がるようなら無理に続けないようにしています。
食べることを強く迫るよりも、本人が受け入れやすい言い方を探すことが大切です。
3.「はい、あーん♪」
自分で食べることが難しかったり、食事に気持ちが向かなかったりするときには「はい、あーん♪」と声をかけることもあります。
まるで赤ちゃんか子どもに食べさせるときのような声かけですが(笑)、親しみのある雰囲気で促すことで、食事を始めやすくなる場合があります。
あ~ん、と言われると人間って、不思議と自然に口を開けてくれたりするんですよね♪
ただし、口を開けないときや、顔をそむけるときは絶対に無理に食べさせません。
また、食べ物を口に運ぶときは、本人がしっかり目を覚ましていて、飲み込む準備ができていることを確認します。
むせや飲み込みにくさがある場合は、介助方法について医師などに相談しましょう。
4.「一緒に食べよう!」
食事を勧めても反応が薄いときは「一緒に食べよう!」と声をかけることもあります。
目の前に食事だけを出されるよりも、誰かと一緒に食べるほうが気持ちが向くこともあるからです。
我が家でも、母に食べてもらいたいときは、ただ「食べて」と言うだけでなく、一緒に食事をする雰囲気を作ることも意識したりすることがあります。
うちの母の場合、大人数家族で育ったということも影響しているのか、一人での食事ではなかなか食欲がわきませんが、デイサービスや家族と食べている時はいつもより食が進んだりします。
食事を単に栄養を摂るための時間と考えるのではなく、誰かと過ごす楽しい時間にできたらいいですよね。
5.「私も食べていい?」
「食べてね」と繰り返し言う代わりに、「私も食べていい?」と声をかけてみることもあります。
自分だけが食べるように言われると気が進まなくても、相手も食べるなら、と食事に気持ちが向くことがあるかもしれません。
一緒に食卓を囲み、同じものを食べることで、自然に食事を始められることもあります。
うちの母は、私がモリモリ食べている様子を横で見ているのが好きで、そのうち一緒になって食べ始めることもあります!
食事を促すときは、本人に頑張ってもらうことだけを考えるのではなく、こちらも一緒に楽しむ姿勢が大切だと感じています。
6.「好きなブドウがあるよ!」
我が家では、母の好きなブドウやイチジクなどの果物を出すこともあります。
食事全体には興味を示さなくても、好きな食べ物なら食べてみようと思えることがあるからです。
食べてくれないときは、栄養バランスの整った食事をしっかり食べてもらいたいと思いますよね。
でも、まずは本人が食べたいと思えるものから試してみるのもひとつの方法です。
ただし、果物だけで食事を済ませるのではなく、食べられるものや量に合わせて、少しずつエネルギーやたんぱく質なども補えるように工夫しています。
また、ブドウなどは形や大きさによって喉に詰まる危険があるため、飲み込みの状態に応じた形状にし、必要に応じて小さく切るなどの配慮が必要です。
7.「やわらかいものなら食べられるかな?」
母は歯がないため、食事の内容にも気を配っています。
硬いものや噛みにくいものは、食べること自体が負担になってしまうからです。
そこで、メニューは歯がなくても食べやすそうなやわらかいものを選んだり、作ったりしています。
食事を促すときも、「これなら食べられそうかな?」「やわらかいものを用意したよ」と声をかけながら、本人が食べやすいものを探します。
ただし、やわらかければ何でも安全というわけではありません。
飲み込む力が弱っている人の場合は、食べ物の硬さだけでなく、まとまりやすさや水分の多さなどにも注意が必要です。
むせる、口の中に食べ物が残るといった様子があれば、歯科医師や言語聴覚士などに相談して、適した食事形態を確認すると安心です。
8.「これ、おいしそうだね!」
食事を勧めるときは、いきなり「食べて!」と言うのではなく、食べ物について話しかける方法もあります。
「これ、おいしそうだね!」
「いい匂いがするね~」
「今日は好きそうなものを用意したよ!」
など、食事に関心を持ってもらえるような言葉をかけてみます。
食欲がないときは、食事そのものに興味が向かないこともあります。
そんなときに、食べ物の見た目や香りなどをきっかけに、少しでも食べる気持ちになってくれたらと思っています。
9.「どれなら食べられそう?」
食事を拒否されたときは、本人に選んでもらう方法もあります。
「ご飯とおかず、どっちから食べる?」
「果物にする?それとも、こっちにする?」
など、選択肢を少なくして尋ねてみます。
たくさんの選択肢を出すと迷ってしまうこともあるので、2つくらいから選んでもらうのがポイントです。
ただし、認知症の症状やその日の体調によっては、選ぶこと自体が難しい場合もあります。そのときは無理に答えを求めず、食べやすそうなものを少量出して様子を見るようにします。
10.「少し休んでからにしようか?」
何を言っても食べてくれないときは、いったん食事を勧めるのをやめることも大切です。
疲れていたり、眠かったり、気分がすぐれなかったりして、今は食べる気持ちになれないのかもしれません。
そんなときは、「じゃあ、少し休んでからにしようか」と声をかけ、時間を置いてから、もう一度様子を見る方法もあります。
食べてもらいたい気持ちが強いと、つい何度も声をかけてしまいますが、本人が嫌がっているときに無理強いすると、食事そのものが嫌になってしまう可能性もあります。
そのときの体調や気分に合わせて、柔軟に対応していきたいですね。
声かけだけではなく、食事の出し方も工夫する

高齢者が食べてくれないときは、声かけだけでなく、食事の出し方を工夫することも大切です。
我が家で意識していることを紹介します。
好きな食べ物を取り入れる
我が家の場合は、母の好きなブドウやイチジクなどの果物や、アイス、プリンなどのデザート類などの母が割と食べたいと思えるものを常備しています。
もちろん、好きなものなら必ず食べてくれるわけではありません。
それでも、本人の好みを知っておくと、食事を促すときの選択肢が増えます。
食べやすい量から始める
最初からたくさん盛り付けると、食べきれないと感じてしまうこともあります。
食べられそうな量を少しずつ出し、食べられそうなら追加する方法もあります。
食べやすい形状にする
噛む力や飲み込む力に合わせて、やわらかさや大きさを調整します。
歯がないからといって、単に食材をやわらかくするだけでよいとは限りません。
飲み込みの状態も確認しながら、無理なく食べられるものを選びましょう。
食事の環境を整える
テレビの音や周囲の話し声などが気になり、食事に集中できない人もいます。
落ち着いて食べられる環境を作り、本人のペースで食事ができるようにすることも大切です。
ヘルパーさんやデイサービスにも協力してもらう

我が家では、母の食事を私ひとりで支えているわけではありません。
ヘルパーさんやデイサービスの職員さんも、母が食べられるように、いろいろな方法で食事を促してくれています。
介護をしていると、「自分が何とかしなければ」と思ってしまうことがあります。
でも、毎回の食事をひとりで何とかしようとすると、介護する側も疲れてしまいます。
本人の好みや食べやすいもの、効果がありそうだった声かけなどを、関わってくれる人たちと共有しておくと、対応のヒントになります。
例えば、
- ・どんな食べ物が好きか
- ・どんなものなら食べやすそうか
- ・どのような声かけに反応するか
- ・食べた量や食事中の様子
- ・むせや飲み込みにくさがないか
といった情報を、我が家ではヘルパーさんやデイサービスの職員さんと、連絡ノートで情報共有しています。
特にヘルパーさんとは、毎日のように『あれを作ったら食べてくれた』『こんな声がけした』『こうしたら少し食べてくれた』『今日は食欲がないからこうした』などの細かい情報を交換日記のようにノートで共有しているので、ヘルパーさんと私で同じ状況を理解できています。
もちろん、同じ声かけでも毎回うまくいくとは限りません。
その日の体調や気分によって変わることもあるため、柔軟に対応していくことが大切です。
高齢者が食べてくれないときに気をつけたいこと

食事を食べてもらうことは大切ですが、無理に食べさせることは避けましょう。
無理強いしない
何度も「食べて、食べて」と言われると、本人が負担に感じてしまうことがあります。
嫌がっているときは、いったん時間を置いたり、別の食べ物を試したりする方法もあります。
むせや飲み込みに注意する
食事中にむせる、咳き込む、口の中に食べ物が残るといった様子がある場合は注意が必要です。
本人が食べたがっていても、安全に飲み込めるとは限りません。
食事の形状や介助方法について、医療職や歯科医師などに相談しましょう。
食べない状態が続くときは専門家に相談する
食欲が落ちる背景には、便秘、口の中の痛み、薬の影響、感染症など、治療が必要な原因が隠れていることもあります。
急に食べられなくなった、水分も摂れない、尿が極端に少ない、ぐったりしているといった場合は、早めに医療機関へ相談してください。
また、心不全などの持病がある場合は、水分や塩分の摂り方について個別の指示があることもあります。
水分補給や食事の量を大きく変える前に、主治医に確認すると安心です。
まとめ|食べてくれないときは、本人に合った声かけを探そう

高齢の親が食事を食べてくれないと、心配になりますよね。
「少しでも食べてほしい」「体力が落ちないようにしてあげたい」と思うからこそ、いろいろな声をかけたくなるものです。
我が家でも、母に食べてもらうために、
- 「一口だけでも食べてみて!」
- 「薬だと思って食べてみて!」
- 「はい、あーん!」
- 「一緒に食べよう!」
- 「私も食べていい?」
- 「好きなブドウがあるよ!」
- 「どれなら食べられそう?」
など、さまざまな声かけを試しています。
また、歯がなくても食べやすそうなやわらかいものを用意したり、好きな果物を取り入れたりする工夫も常にしています。
どの方法が合うかは人によって違います。同じ人でもその日の体調や気分によって食べられるものが変わることがあります。
すべてを食べてもらおうと頑張りすぎず、本人の様子を見ながら、少しずつ試していけるとよいですね。
そして、介護する側もひとりで抱え込まないことが大切です。
ヘルパーさんやデイサービス、お医者さんなどの力も借りながら、本人に合った食事の方法を探していきましょう!
声かけを工夫しても、なかなか食べる量が増えないこともありますよね。
そんなときは、少量でもエネルギーやたんぱく質を補える食品を取り入れる方法もあります!
我が家で試している方法も含めて、こちらの記事でご紹介しています。
合わせて読みたい食欲ない高齢者を助ける手軽な栄養補給アイデア10選


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