「子どもと池でザリガニ釣りをしたら結局飼うことになってしまった・・・」
子どもが釣ってきて、初めてザリガニを飼育するという人も多いのではないでしょうか。
ここでは、ザリガニ初心者さん向けに簡単な飼い方をご紹介します。
結論、ザリガニはエアーポンプなしでも全然飼育できます!
しかしザリガニの飼育には絶対に守って頂きたい注意点がありますので、そちらも一緒にお読みになりながら、飼育準備を進めてくださいね。
合わせて読みたい【メダカ】ビオトープ初心者がメダカを全滅させるのはなぜ?死なせない為にできる方法
ザリガニ飼育初心者が最低限揃えてほしいもの
◎水槽
◎砂利
◎エサ
◎カルキ抜き
〇隠れ家
〇水草
初心者でもザリガニを飼育できる、最低限用意すべきものはこちらです!
今回は初心者が飼い始めることを想定して、エアーポンプなしでも飼える簡単な方法をお教えしますね。
これさえ用意すればポンプは無くても大丈夫ですよ♪
水槽
大きい水槽に越したことはないですが、ザリガニを持って帰ってきたときのプラスチック製の虫かご兼水槽でも十分飼育できます!
ただしフタのないバケツのようなタイプは絶対NG。
必ずフタがしっかりしまるものを選んでください。(脱走します)
そして、ザリガニは共食いをするので基本的にはザリガニ一匹につき水槽一つ、で飼育するのが望ましいです。
しかし一つの水槽で複数匹のザリガニを飼う場合は、必ず共食い防止に隠れ家(土管、流木、大き目の石など)か、アクリル板仕切りを入れてあげましょう!
砂利
水槽の中をザリガニの住んでいた池の中の環境に近づけてあげるため、底に2~3センチの砂か砂利をしいてあげましょう。
公園や池まわりで集めた砂利でも構いませんが、水質の悪化やアンモニアの悪臭を防ぐための専用の砂利も売っていますのでオススメです!
見栄えもよいですし、隠れる習性のあるザリガニにとっても快適な空間になりますよ。
エサ
ザリガニは肉食寄りの雑食性ですので、基本的には何でも食べます!
ザリガニを釣るときはスルメで釣りますよね。あのスルメでも全然OK。
またきゅうりやキャベツなどの生野菜も食べます。
味付きじゃなければ、パンやごはんもいけます。
生け餌だったらイトミミズが大好物ですが、管理が大変ですし水質も悪化しがちでちょっと難しいかもしれませんね。
手っ取り早くバランスのよい食事をしてほしいのであれば、やはり人口エサが一番!
動物性・植物性の栄養バランス良く作られていますので、心配であれば市販のエサが一番簡単で安心でおすすめです!
なお人口エサは水のにごりや臭いを防いでくれる作用があるものが大半ですので、嬉しいですね。
カルキ抜き
ザリガニは汚そうな池や沼に住んでいるのでどんな環境でも飼いやすいだろう、と勘違いされがちですが、実はそうではありません。
水道水に含まれるカルキ(次亜塩素酸カルシウム)はザリガニをはじめとした甲殻類には毒なため、水のカルキ抜きは絶対やりましょう。
水道水であればバケツなどにくんで1~2日放置すればカルキ抜きになりますが、面倒であれば市販のカルキ抜きを使いましょう!
市販のカルキ抜きを水槽の水に入れればすぐにザリガニが住める環境になりますので、一本買っておくと毎日の水替えが格段にラクになりますよ。
隠れ家
隠れ家は、複数匹を一緒の水槽で飼育する場合の必須アイテムです。
先ほど水槽のご紹介時に説明したように、ザリガニは基本単独行動する生き物です。
自分のテリトリーに入ってきたものは何でも襲う習性があるため、複数匹のザリガニを一つの水槽で飼育することは基本的にはおすすめできません。
しかしどうしても飼いたい場合は、ザリガニの隠れ家になるグッズ(土管、流木など)を入れてあげれば安心ですよ!
隠れ家があれば、ザリガニはそこに頻繁に隠れるようになります。
特に夜行性のザリガニは夜に襲われることが多いので、隠れ家があればそこで安心して眠れるようになります。
そして脱皮するときなども、隠れ家の中で行うこともあるでしょう。
複数匹飼うのであれば、隠れ家アイテムは必須アイテムです!
水草
小さな魚などを飼育する際には、水草は隠れ蓑になってくれますが、ザリガニ飼育の場合は少々異なります。
ザリガニは雑食性ですので、水草もガリガリとかじって食べますので隠れ家にはならず、どちらかといえばエサ、もしくは水質安定のためにあると良いといった程度です。(なくても全然大丈夫)
ザリガニが好む水草は、
・マツモ
・アナカリス
などのふんわり柔らかいタイプのものになります。
なお、市販の水草には海外製の農薬が含まれているものも多く、それはザリガニにとって毒になってしまいます。
水草を入れるのであれば、農薬の有無は必ずチェックしておきましょう!
ザリガニの注意点
ザリガニには特有の注意点があります。
ザリガニを飼育するならば、必ず下記の注意点を踏まえて対策しましょう!
注意点①共食いする
ザリガニには仲間意識というものがなく、元来単独行動します。
自分の縄張りにいるものはなんでも敵かエサとみなしてしまいますので、相手もザリガニであっても食べてしまう習性があります。
ですのでもし同じ水槽内に複数匹のザリガニが存在していたら、いずれ必ず追いかけ合いが始まり共食い現象が起きてしまうでしょう。
相手がオスだろうがメスだろうが子どもだろうが全く関係ありません。
とりわけ共食いというのは栄養価が高いので、ザリガニにとっては日常茶飯事の行動なのだとか。(自分の身体を構成する栄養素がすべて摂取できるんですもんね!笑)
特に、まだ身体が小さい赤ちゃんザリガニや脱皮直後で身体が柔らかいときのザリガニは動きも鈍く、狙われやすくなりますので要注意です。
ですからザリガニ飼育は一つの水槽に一匹までが基本なのですが、どうしても同じ水槽で2~3匹飼いたい場合は、隠れ家になるもの(大きな石、素焼きの土管、流木などがおすすめ)を置いたり、仕切りを設置しましょう!
注意点②脱皮する
ザリガニは脱皮をしながら大きくなっていきます。
冬眠の前後(水温15度前後)が多いと言われており、春先と秋口に脱皮をします。
小さいサイズのザリガニは2週間に一回ぐらいのペースで脱皮しますが、大きなサイズになってくると半年に一回など、周期が長くなります。
ちなみに一回の脱皮にかかる時間は約1分!あっという間に終わってしまいますね!
そして脱皮の始まりには前兆があります。
あんなに食いしん坊のザリガニですが、脱皮時期が近づくとほとんど食事をしなくなり、2~3日じっと動かなくなるのです。
そしてそのうち身体の甲羅が浮いてきます。こうなってくると間もなくですので、絶対に触らないように見守りましょう!
ザリガニにとって脱皮は命がけ。
脱皮している間に他のザリガニに食われてしまったり、脱皮に失敗してしまう場合もあるのです。
それを防ぐためにも、土管などの隠れ家を置いてあげることが大切です。
なお脱皮したあとの抜け殻は本人が食べたりすることもあるので、1~2日はそのままにしておいて様子をみましょう。(数日経っても食べなさそうであればそっと処分しましょう)
注意点③脱走する
ザリガニは脱走の名人と言われています!
足場になるものさえあればスイスイと上ってしまいますので、水槽は必ず蓋がしっかり閉まるタイプのものを選びましょう。
まれに、水槽から脱走してしまい家のどこかに隠れてしまって居場所がわからなくなり、そのままひからびて臭いを発してきてやっと見つかるパターンもあると聞きます。
なお、もし運よく家のどこかで生きた状態で見つかっても、身体が干からびていると思いますのでいきなり水槽に戻すのではなく、少しずつ水槽の水を垂らして慣らしてあげてから戻さないと本当に死んでしまうことも多いですので注意しましょう!
注意点④すぐ水が汚れる
ザリガニを飼うとわかりますが、すぐ水が濁ってしまいます。
これは、エサを食い散らかしながら食べる習性があることや、水量が少ない中で飼育するためすぐアンモニアで汚れてしまうことが原因です。
・一度で食べきれる量のエサしかあげないこと
・死んだら死骸を放置しないこと
などを徹底しましょう!
水の交換は週に2~3回、できれば毎日交換してあげることがおすすめです。
なお、水を交換することで水中の酸素濃度を増やしてあげることができますので、エアーポンプなしで飼育する場合は水の交換がとっても大事になってきますよ!
注意点⑤水陸どちらでも呼吸ができる
ザリガニはエラ呼吸する生き物です。
水中の酸素をエラから取り入れて、口から二酸化炭素を吐き出して呼吸しています。
時々ザリガニが水面近くで身体を横にして浮いていることがありますが、それは水がアンモニアなどで汚れて水中酸素濃度が薄くなったとき、エラを水面に出して直接酸素を吸おうとしているからです。
ザリガニは身体が濡れていれば陸でもエラ呼吸ができますが、あまりに酸欠になると死んでしまいます。
水中酸素濃度が低くなってしまわないように、こまめな水の交換は必須です!
ザリガニはポンプなしでも飼える?初心者向けザリガニ飼育法 まとめ
ザリガニを初めて飼育する初心者さん向けに、エアーポンプなしで飼えるノウハウをご紹介しました!
ザリガニは注意点さえ守れば、誰でも簡単に飼うことのできる生き物です。
なついたりはしませんが、エサをモリモリ食べてくれたり、威嚇のポーズが可愛かったり、脱皮の様子を応援したくなったりと、子どもと一緒にかなり楽しめる生き物です♪
注意点をしっかり守って、準備万端でザリガニをお迎えしましょうね。
コメント