認知症でデイサービスへ通うとどんな効果がある?メリット・デメリットも | くらし百科事典
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認知症でデイサービスへ通うとどんな効果がある?メリット・デメリットも

認知症対応型デイサービスに通うとどんな効果がある?メリット・デメリットも 介護
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認知症の高齢者、身体の不自由な高齢者などを日中時間帯に見ていてくれる場所がデイサービス(通所介護サービス)です。

デイサービスとは施設に入所はせず、朝から夕刻ぐらいまでの時間帯に日帰りで利用できる場所で、要支援~要介護の高齢者が利用できます。

我が家の母(83歳)も認知症をわずらっており、一人では行動がだいぶおぼつかなくなっており引きこもりがちになっておりましたが、さらに母を診ていてくれた父も最近入院してしまい、母が一人きりの時間帯が増えてしまったため、デイサービスへ通ってもらうようになりました!

最初は慣れない場所で落ち着かなかった母ですが、次第にリラックスして楽しめるようになってきたようなので、私も安心して昼間仕事に集中できるようになりました。

認知症の高齢者にとってのデイサービスの効果メリット・デメリットなどを私が実際に感じたままにまとめてみました。

参考にしていただければ幸いです。

この記事は次の人に向けて書きました

・認知症の親の昼間の見守りに困っている
・デイサービスがどんな所なのか知りたい
・デイサービスでどんなことをしているのか知りたい
・親をデイサービスに通わせることを検討している
・デイサービスの効果、メリット、デメリットなどを知りたい

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認知症でデイサービスに通うとどんな効果がある?

実際に我が家では、認知症や心不全で要介護1の状態の母にデイサービスを利用してもらっていますが、デイサービスが母にもたらす効果として感じていることを4つあげてみました。

効果①生活リズムが整う

早寝早起きすることになるので、自然と生活リズムが整うようになったのは大きな効果だと思っています!

認知症の人に多く起こる周辺症状のうちの一つが『昼夜逆転現象』ですよね。

夜間になると覚醒してしまい、探し物をしたり徘徊したりしてしまう一方で、昼間はずーっと寝てしまうなどのことです。

デイサービスに通い始めたら、朝は8:30にお迎えが来るので必ず起きて準備をしなければいけなくなりました。

そのためには前日早めに寝てもらう必要があるので、自然と早寝早起きのリズムが整うようになってきました!(まだまだ朝お迎えの時間すれすれまで寝ていることもありますがw)

またデイサービスでは夕方まで寝ずに過ごしているようですので、帰宅後はやはり疲れるのか、食事をしたらウトウトするように。

日中時間帯に活動的に過ごすことで、夜きちんと眠るようになり、生活にメリハリがつくようになりました!

なお母はどうしてもタバコがやめられないのですが、デイサービスに行っている8時間はタバコを吸わずに過ごせているので、前よりもやや健康的な生活になったと思います笑

効果②良い心身のリハビリになる

デイサービスでは家族以外の人たちとおしゃべりしたり、軽い体操をしたり、脳トレをしたり、手先を使ったレクリエーションをしたりするので、必然的に頭と身体の良いリハビリになっていると感じています!

母の場合はデイサービスの日以外は引きこもっており、散歩も一人ではいかないので運動不足に陥っていますし、昼間一人の間は誰ともおしゃべりすることもありません。

しかしデイサービスでは同年代~年上の大先輩さんたちとたわいもないおしゃべりを楽しんだり歌ったり、みんなで脳トレ、お習字、フラワーアレンジメント、体操、イベントなどのレクリエーションを日替わりで楽しめています。

みんなと一緒だからなのか、普段は食の細い母ですが最近デイサービスではお昼をしっかり食べているようです。

やはり食事は一人では味気ないものですもんね。

なので、デイサービスは母にとって人間らしく過ごせる場所であり、心身のリハビリにもなるとても健康的な場所となっています!

効果③健康管理ができる

母の通っているデイサービスには看護師さんが常駐しておりまして、まず朝到着すると必ず体温、体重、血圧、脈拍を測ってくれます。

そして栄養バランスや塩分コントロールなどを考えた昼食やおやつを提供してくださり、どのぐらい食べられたかや食事中の様子も連絡帳に記載してくれます。

日中に服薬が必要な場合は、頼んでおけば看護師さんが飲ませてくださいます。

また利用者が疲れている場合は休むための就寝スペースも確保されておりますし、希望者には安全なスペースで見守り付きでお風呂も提供されます。

私が見ていない時間帯の健康管理を安心して任せられますので、本当に助かっています!

効果④自己肯定感の向上、自信を取り戻せる

認知症や病気を患ってからというもの、母はどんどん自分に自信がなくなっていくと落ち込んでいました。

しかしデイサービスではちょっとしたことでもたくさん褒めてもらえますし、おだててもらえるので、帰宅するとちょっと嬉しそうにしています笑

母の場合は昔からクロスワードや雑学クイズなどが得意で、認知症になってもその辺の能力は残っており、たまたまデイサービスの日のレクリエーションが脳トレ系だとダントツ1位だったりして、職員さんから祝ってもらったり褒めてもらえてちょっぴり誇らしげです。

大人になるとなかなか褒めてもらえることってないので、少しでも自信を取り戻せる環境はありがたいですね!

認知症の家族にデイサービスを利用してもらうことのメリット・デメリットは?

先ほどはデイサービスが母にもたらす効果をあげてみましたが、今度はデイサービス利用者の家族にとってのメリット・デメリットも上げてみたいと思います。

メリット

メリット①昼間に母の心配をせず動ける

昼間私は会社に行って仕事をしておりますが、常に頭のどこかで一人で過ごす認知症の母のことを心配しており、なかなか気が休まりませんでした。

GPSを付けているとはいえ、勝手に家を出てしまうことも時々あるので、会社を早退して探しにいくことも前には何度かありました。

しかしデイサービスに行ってもらうようになってからは、少なくとも私の勤務時間中の心配は一切なくなり、仕事に集中できるようになりました!

また母には土曜日にもデイサービスに行ってもらっているので、私もその間は時間に余裕も生まれ、家族と過ごす時間や自分のために使える時間が生まれました。

メリット②お風呂に入れておいてもらえる

介護者にとって、お風呂を準備して入れてあげるのは一苦労ですよね。

母の通っているデイサービスでは、希望者には一日40円でお風呂の提供もあるので非常に助かっています!

足がおぼつかない人も車いすの人も安心して入れるような手すりつきの広々したお風呂場と湯舟、そして介助者もちゃんとついていますので転倒してしまうような心配もいりません。

自宅でお風呂に入れてあげる労力が減るだけで、介護者の気苦労はかなり和らぎますね。

メリット③介護者の不安や孤独感も和らげてくれる

介護とは孤独なものだと思っていましたが、それだとどんどん介護者自身の心身が蝕まれ良くないので、私が人を頼る意味も含めて母にはデイサービスに行ってもらうことを決めました。

結果、大正解!

母の様子を把握している人、母を診ている人が私だけではないという安心感が、介護する私の孤独感をかなり和らげてくれています!

担当のケアマネージャーさん、デイサービスの職員さん、かかりつけ医さんなどには心から感謝しております。

メリット④持って帰ってくるお土産や連絡帳を見てホッコリできる

母はよくデイサービスで作った作品や、脳トレのプリント類などを持って帰ってくるので、それを見るのは一つの楽しみでもあります♪

家ではなかなか思いつかないような凝ったレクリエーションをしてくださるので(例えばフラワーアレンジメント、書道、手作りカレンダー、折り紙など)

「母って意外と手先が器用だったんだ!」「母ってこんなに難しい漢字も書けるんだ!」

など新たな発見があったりします笑

季節感のある工作などは、一定期間部屋の目につく箇所に飾っておいたりして、話題のタネにしながら楽しんでいます。

メリット⑤服薬も任せられる

母一人きりの時はたびたび服薬を忘れてしまうことがあるのですが、デイサービスでは昼間の服薬を常駐看護師さんに一任することができるので、非常に安心です。

また、出がけにバタバタして朝のお薬を飲ませることができなかった場合なども、お願いすればデイサービス到着後に飲ませておいていただけるので、本当に助かっています!

デメリット

デメリット①朝行かせるまでが大変なことも

例えば朝が弱い人や、デイサービスに行きたくないと意固地になるタイプの人をデイサービスに通わせるには、苦労することもあるでしょう。

朝は決まった時間にお迎えの車が到着しますが、何人もの利用者さんをピックアップしていかなければならないため、運転手さんもそうそう長い時間に一人の人を待っていてあげられません。

私の母の場合は、デイサービスと言っても何のことやら理解できませんし、工作やレクリエーションで釣ろうと思っても「あんまりそういうの好きじゃないわ~」などと言ってあまり行きたがらないので、

「今日はゆるいリハビリの日だよ~!」

と言うと急にさっさと支度してくれます笑

なお私の友人のお父様はデイサービスのことを仕事だと思っているようで、

「お父さん仕事の時間だよ!」

と言うとお~仕事行かなくちゃ~といそいそと支度するそうです笑

自分の親に合った方法が見つかればいいですね♪

デメリット②利用者同士のいざこざが起きることも?

母の場合はまだそういういざこざが起きたことはありませんが、時々デイサービス内で利用者同士のいざこざが勃発することがあるそうです。

感情の抑制が効きにくくなった認知症の高齢者を受け入れていますので、そのような事態もあるかもしれません。

基本的には職員さんはそのような事態を発見したら必ず何らかの対処をしてくれますし、連絡帳で家族にも連絡してくれます。

仲の悪い利用者さん同士の席を離す、または可能であれば曜日を変える、などの対処法もあるかと思います。

気になることがあれば遠慮せず職員さんに相談し、話し合って最善の方法を模索しましょう!

デメリット③費用がかさむことも

デイサービスは一日〇円と費用がかかるサービスで、月末〆で一カ月分の請求書が届くシステムになっています。

回数を増やせばもちろんその分費用がかかります。

またデイサービスのレクレーションで例えば生け花されるならいくら、夕食を持ち帰りたいのであればいくら、などと状況が変わればその分プラスで費用がかさむこともあります。

デメリット④家族の見送り、お迎えが必須だと逆にプレッシャーになってしまうかも

これはデイサービスによってまちまちですが、玄関までのお迎え、見送りがなく下まで家族が必ず同行しなければならないタイプのデイサービスですと、逆に時間に縛られてしまい家族へのプレッシャーとなってしまう場合もあります。

私の場合は日中は働いていて夕方は子どもの送迎もあるため、朝は母をお見送りしますが夕方は玄関まで勝手に送ってもらって自分で鍵を開けて帰宅していてもらっています。

しかし、それができないタイプのデイサービスでしたら、常に誰かが在宅している家庭でないと厳しくなってしまうと思います。

認知症対応型デイサービスの一日の流れ(例)

認知症に対応しているデイサービスの一日の流れ(一例)をご紹介します。

認知症対応型デイサービスの一日(例)
  • 8:30頃
    お迎え・出発

    自宅玄関まで運転手がお迎えに来ます

  • 8:45
    到着

    何人かピックアップしながら到着

  • 9:00
    健康チェック

    看護師が体温、血圧、脈拍、体重を計測

  • 〜10:00
    体操・エクササイズ

    軽く身体を動かします。座ったままでできるものも

  • 〜12:00
    レクリエーション

    脳トレ、お習字、工作、生花、歌など

  • 12:00
    昼食・服薬

    塩分控えめの栄養価を考えた献立。昼食後には服薬もしてくれます

  • 〜15:00
    レクリエーション

    午後は少し活発な玉入れなどのレクや散歩も

  • 15:00
    おやつ

    身体に優しいおやつ&お茶タイム

  • 16:00~
    順次帰宅準備・出発

    ※延長の人は5:00頃夕食の場合も

  • 16:30
    帰宅

    運転手が自宅玄関まで見送ってくれます

基本的にレクリエーション参加は自由で、一人でゆったり本を読んだり横になったりもできます。
お風呂に入れてもらえるデイサービスもあります。

認知症でデイサービスへ通うとどんな効果がある?メリット・デメリットも まとめ

認知症の母が通うデイサービスを例に、利用者にとっての効果や介護者にとってのメリット・デメリットなどをまとめました。

介護というのは本人にとっても介護者にとっても孤独で辛いものですが、デイサービスはどちらにも少し心身の余裕を取り戻してくれるすばらしいサービスです。

認知症高齢者にとって、デイサービスへ行くことは少々面倒かもしれませんが心も身体も自宅で一人で過ごしているときとは違う「ちょっぴり背伸びした感」につつまれ、ちょうどよいリハビリタイムになっているのではないでしょうか。

また、介護者にとっても良い息抜きタイムとなります。

認知症の親の一人きりの時間帯の様子を心配している場合は、まずは週1~2日からでもデイサービスの利用をおすすめしたいですね。(必ず、複数個所見学することをおすすめします!)

悩める人のお役に立てましたら幸いです!

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